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編集者だよりeditor's news

ふなばしアンデルセン公園子ども美術館でアンデルセンと子ども美術館展を開催中。

展示会入り口、 足跡はアンデルセンの大きな足を模したもの

展示会入り口、 足跡はアンデルセンの大きな足を模したもの

ふなばしアンデルセン公園の子ども美術館で「アンデルセンと子ども美術館展」が開催中です。
期間は1月29日から3月13日で、展示の入場料は無料(別途公園の入場料が必要)
展示は、世界的な童話作家、詩人であるH.Cアンデルセン(1805-1875)の童話に関係する「子ども美術館」の所蔵品を一挙に展示したものです。
アンデルセンに関する展示ではこの公園最大のものとなった。

展示の内容は大きく4つのゾーンに分かれている。
ゾーン1、デンマークでもっとも有名な挿絵画家「イブ・スパング・オルセン」によるアンデルセン童話挿絵原画53点、
ゾーン2、詩情豊かな表現を得意とする版画家「ラース・ボー」による童話「人魚姫」の銅版画10点、
ゾーン3、日本のアンデルセン研究の第一人者である故早野勝巳氏がデンマークにて収集した「早野コレクション」の署名本や貴重な資料18点、
ゾーン4、アンデルセン自ら手掛けたコラージュによる大作「屏風」である。

その他、船橋市の姉妹都市オーデンセ市から贈られたアンデルセン童話に関するオブジェも展示しています。

展示しているオルセンの挿絵については、福音館書店より刊行されたアンデルセン童話に使用されている挿し絵を、オルセンが展覧会のために新しく書き下ろした貴重なものです。
絵の説明がキャプションでついていて非常にわかり易い。
親指姫、人魚姫、雪の女王、みにくいあひるの子、他多くの絵本の挿絵原画があります。

アンデルセンは185㎝の長身で、鼻は大きく、長い手足で、足も34cmと大きかったので、オランウータンと揶揄されることもあったとか。

彼は「旅することは生きること」と言うほど旅行好きだった。
この頃、移動の手段は馬車や船で、金持ちでないと旅行は出来なかった。
彼の使った大きなトランクやカバンなども複製で展示してある。
旅行には盗賊や火事などのトラブルも多かったようで避難のためにロープを持ち歩いたことなど不思議な逸話も持っている。
旅行中、童話のお話や講演後には貴族の子どもと写真を撮ることも多く、ガラス基板に感光材を塗布したガラスネガも展示してあった。

日本アンデルセン協会の会長をした故早野勝巳さんは慶応大学の教授で、アンデルセン研究の先駆者である。北欧文学に興味を持ち、コペンハーゲンに留学し学んだ。
フィールドワークにも励み多数の資料を収集したが病気のために70歳で急死した。
貴重な収集品が分散してしまうことを危惧して、ふなばしアンデルセン公園子ども美術館でまとめて所蔵しています。

この展示が、多くの方々にとって アンデルセンの魅力を知るきっかけになり、アンデルセン童話に親しむ機会が広がればうれしいと子ども美術館の芸術美術指導チーフの柴田孝利さんは語ってくれました。

  • 1 アンデルセン公園のアンデルセン像

  • 2 入り口で3匹の犬がお迎え (オーデンセ市より贈られたもの)

  • 3 展示場入り口

  • 4 アンデルセンの大きなシューキーパー

  • 5 旅にはトランクカバン

  • 6 ラース・ボーの 銅版画

  • 7 オーデンセ市より贈られたオブジェ

  • 8 オーデンセ市より贈られたオブジェ

  • 9 アンデルセンが自ら手掛けた屏風

  • 9 アンデルセンが自ら手掛けた屏風

  • 11 子ども美術館入口

  • 12 子ども美術館の柴田孝利さん

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