学生のよくする間違いは
- 助詞の間違い
-
普通文と丁寧文の混同
- 時制の間違い
- 形式名詞の間違い
-
発音を間違って覚えていることでおこる間違い
-
母国語の中国語との混同
(漢字が同じでも日本と中国では意味が違うものがたくさんあります)
外交学院の学生は、レベルが高かったので後期の授業では、テーマを与えどんどん作文を書かせました。
「子供時代の思い出」「病気をした時」
「祖父母のこと」「将来の自分」
「いい人材とは」
「中国・中国人について・なんでも」
「日本・日本人について・なんでも」
「日本語を勉強して」などなど
中国小中校の作文教育は「文の導入から終結までのある決まり」があり、「社会や人生の理想や希望を高らかに語る」という文章が強く、パターン化されているようです。
立派な文ですが、みんな同じでような内容で真面白くない傾向があります。教師も優等生的思考の文に大きな点数を与えるようです。
油断すると、どこかの本から写してきたものを、さも自分の文のように書きなおして提出する学生がいます。
中国では「日本語作文コンクールで賞を受けた作文集」が多種学生の間にでまわっていて、これを盗む学生もいます。
また近年インターネットの普及で、ネットから見つけ出してきた文を盗作する学生もいて、一部違い、一部は何人か全く同じ文という提出作文があり、苦笑してしまいました。
私は、学生たちに自分の気持ちを素直に書くこと。
中国文の直訳的日本文にならないよう、日本語らしい文を書くこと。
心が伝わる文章を書くこと。
などを注意しました。